はじめに|Reactアプリを公開すると世界が広がる

Reactの学習を進めて「動くアプリ」が手元で完成すると、次に思うのが…
「これ、誰かに見せたいな」ではないでしょうか?
僕自身、最初は「公開=サーバーを借りて難しい設定をするもの」というイメージがありました。
でも実際にやってみると、Vercelというサービスを使えば数分で世界に公開できてしまいます。
この記事では、React入門シリーズの続きとして「自分で作ったアプリを公開するところ」まで一緒にやってみましょう!
Reactアプリ公開のための事前準備

公開する前に必要なものは2つだけです。
- GitHubアカウント(ソースコードを置く場所)
- Vercelアカウント(アプリを公開する場所)
どちらも無料で作れます。
僕は最初「登録が面倒そう」と思ったのですが、Googleアカウント連携で数分で完了しました。
0) 前提チェック(3分)
- Node.js が入っているか
- ターミナル/コマンドプロンプトで
node -v
を実行 → 例:v18.x.x
と出ればOK - もし「見つからない」と出たら、Node.js(推奨: 18 以上)を先に入れてください
- ターミナル/コマンドプロンプトで
- Git が入っているか
git --version
→ 例:git version 2.xx.x
と出ればOK
- エディタは VS Code 推奨(内蔵ターミナルが使えて便利)
▼ターミナルの開き方
- Windows: スタート →「PowerShell」または「Windows Terminal」
- macOS: Launchpad →「ターミナル」
- VS Code: メニュー「表示」→「ターミナル」 or
Ctrl +
(バッククオート)
1) プロジェクトフォルダを開く
- ターミナルで、あなたのReactアプリのフォルダへ移動します
例:cd C:\Users\あなた\my-react-app
- フォルダ直下に
package.json
があるのを確認
2) ローカルで動くか確認
- 開発用サーバー起動(Vite想定)
npm run dev
- ターミナルに表示されたURLへアクセス(例:
http://localhost:5173
)
→ 画面が動けばOK - 終了はターミナルで
Ctrl + C

3) 本番用ビルドが通るか確認
- エラーが無いかチェック
npm run build
- 成功すれば、
dist/
フォルダ(Viteの場合)ができます。
ここまで通れば公開準備OK!
4) GitHubリポジトリを作成

- GitHubにログイン → 「New」から空のリポジトリ作成(例:
my-react-github-repository-app
) - リポジトリURL を控える(例:
https://github.com/ユーザー名/my-react-github-repository-app.git
)
5) Gitで初回コミット&push
ターミナルでプロジェクト直下から、次を上から順番に実行します
git init
git add .
git commit -m "first commit"
git branch -M main
git remote add origin https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
git push -u origin main
すると、gitにローカルのファイルたちが反映されているはずです!!

ReactアプリをVercelにデプロイする方法
1) Vercelにサインイン&GitHub連携
- Vercel(vercel.com)にログイン
- ダッシュボードで 「New Project」 をクリック
- 「Import Git Repository」 で、さきほどのリポジトリ(
my-react-app
)を選ぶ- 初回は 「Add GitHub Account」 の許可が必要です(画面の指示に従ってOK)

2) プロジェクト設定(基本は自動でOK)
Vercel は フレームワークを自動検出 します(Vite/Reactなど)。
次の項目が見えたら、基本は触らずOKです:
- Framework Preset:
Vite
(またはReact
と表示されることも) - Build Command:
npm run build
- Output Directory:
dist
(Viteの場合の出力先) - Install Command:
npm install


モノレポ(複数プロジェクト)やサブディレクトリの場合は 「Root Directory」 を正しく指定してください。
例:apps/web
など。
3) 環境変数が必要な場合
- APIキーなどを使う場合、ソースに直書きしない
- Vercelの Project → Settings → Environment Variables で追加
- 例(Viteの場合):
VITE_API_URL
/VITE_OPENAI_API_KEY
- 例(Viteの場合):
- 追加後は 「Save」→「Redeploy」 で反映

Viteは VITE_
で始まるキーだけ フロントから参照可能です。
ここが超ハマりポイント。
4) 「Deploy」を押す → 数十秒待つ → 公開URL発行!
ビルドが通ると 「Congratulations!」 と表示されます!

上記画像赤枠の部分を押下して、さっそく公開されたURLをのぞいてみましょう!

感激…!!
以後は GitHubにpushするたびに自動デプロイ。main
にマージされたら本番、PRブランチはプレビューURLが自動発行されます(めちゃ便利)。
ReactアプリをVercelで公開するときの注意点
環境変数の扱い(超重要)
APIキーなどはそのままpushすると危険です。
僕も最初 .env
ファイルにOpenAI APIキーを入れたままGitHubにpushしてしまい、GitHubから「シークレットが含まれているのでブロックしました」と怒られました…。
その瞬間は「え、なにそれ?」と。。
結局APIキーを再発行するハメになりました。
安全に扱うには
.env
は.gitignore
に必ず追加- Vercelの「Project Settings → Environment Variables」に設定する
- コード内では
import.meta.env.VITE_...
の形式で呼び出す
これを覚えておくだけで、秘密情報が漏れるリスクをぐっと減らせます!
まとめ|Reactアプリを数分で公開できる!

この記事では、ReactアプリをVercelで公開する手順を紹介しました。
- GitHubにコードをpush
- VercelでNew Projectを作成
- Deployを押すだけで公開完了
難しいことを考えなくても、数分で「世界に向けてアプリを公開」できるのは本当に感動的です。
Reactの学習で「作って動かす」から「公開して共有する」まで体験できると、一気にモチベーションが上がりますよ!
次はカスタムドメインを設定したり、より複雑なアプリを公開してみるのもおすすめです!
自分の場合は以前【30分でできるアプリ】GraphQL × TypeScript × React入門|作って学ぶAPI連携(コード完全解説付き)で作成したGithubのリポジトリ一覧を表示させるアプリを公開しようと思います!